実際の現場との連携が必須

介護業界の限界を打破する可能性を持つのが、介護ロボットの存在です。人に代わる新たな労働力にロボットが注目されています。人手が不足する介護業界では、人間に代わり介護業務を行ってくれるロボットの登場が期待されています。しかし現実には、まだこれから越えなければならない課題もいくつか残っています。

介護現場で使用するロボットに強く求められるのが、安全性の高さです。介護中にトラブルが発生し、要介護者を傷つける可能性も考えられます。ロボットの開発現場では設計段階で、安全性に対して十分に配慮しながら開発を進めています。それでも実際にロボットを介護の現場で運用してみないと、想定していないトラブルが発生する可能性も否定はできません。

そこで実際の現場で介護ロボットを試験的に運用し、安全性の面で見落としがないかどうかについて具体的な確認が必要です。普及に至るまでの前段階として、介護を実際に行っている現場の協力が欠かせません。介護の現場でロボットを実際に運用し、トラブルがないかどうかの最終確認を行うことで、介護用ロボットの安全性はより高くなります。また介護現場からの意見を直接聞き取ることで、更なる安全性や性能のアップにも効果がでます。

このようにしてロボットの開発企業と介護施設が互いに協力し、安全面や機能性がアップした介護ロボットであれば、普及の障害となっていた安全面の課題を克服し介護施設への導入に弾みが付きます。

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